2023/02/06 02:44



「ツバキミー」が生まれた福岡県。

福岡県は椿油を由来とする有名な山があります。
それは、福岡市城南区・早良区・南区にまたがる標高597mの油山(あぶらやま)」。
日本で初めて「椿の実」からツバキ油を精製したことに由来されているそうです。

油山の中腹に位置する、
油山観音正覚寺のご住職様のご協力のもと
大変貴重な文献などを拝見させていただき寺伝歴史をお聞きすることができました。



油山観音の本尊は
国重要文化財の木造聖観音菩薩像。

木造聖観音菩薩像の後ろには、
開山時代に1本の白椿の大木で三体の観音像を彫ったとされる
その一体が今でも歴史を刻んでおられます。

油山・油山観音の由来となった「椿油」。
椿油は、椿(ヤブツバキ)の種子から採取される植物性油脂です。

椿(ヤブツバキ)は、日本原産の植物です。
島に多く自生しているイメージがありますが、九州から東北までのいたるところに自生しています。

歴史は古く、古事記や万葉集などにも椿の名前は多く登場し
貴族に愛され天皇に献上した記録も残っています

室町時代以降は、庭園や華道、茶道で使われるようになり園芸化が進みました。
また、江戸時代、徳川秀忠による格別な椿贔屓により諸大名らに広がり「椿ブーム」が
日本各地で起こりました。

これからも多くの人に愛され続ける日本の花、「椿」。

たくさんの人に、
能古島産の「のこのしま椿油」を手に取っていただけますように
肌とこころ、環境にやさしい製品づくりを行ってまいります。



参考文献:
・【公式】油山観音:https://aburayama-kannon.jp/
・西原そめこ(著)「福岡の名刹・古刹55ヶ寺」、海鳥社、2020
・NHK「趣味の園芸(選 大江戸花競べ 十二選(10)「寛永のツバキ)」、初回放送2022